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大切なみんなが口に出来る、自分も我慢しなくて良い肉。僕のルーツは幼少期の食卓にある【食べるエッセイvol.21】

家業は肉屋。幼少期の記憶

我が家の家業は、肉屋でした。

卸なのか小売りなのか?

幼少期の僕にはその区別はつきませんでしたが、今思えばお客さんが肉を買いにくることはほとんどなく、注文が入っては、肉を切り、配達する‥‥‥。

卸というよりは、肉専門の御用聞きのような家庭で育ちました。

暮らしていたのは、工場の奥にある長屋。

現在のハム製造工場に当たる場所です。

土間を上がると、ちゃぶ台が並べられており、家族はもちろん、住み込みで働く職人さんや配達員さんと一緒に食卓を囲んでいました。


そんな中、食卓によく登場していたのが、牛肉の除骨(骨抜き)のせせりやホルモンのお鍋。

我が家では、すき焼きの肉も骨のせせりだったので、すき焼きの定番が薄切り肉だと知った時は、随分驚いたものです。

また、一般的にクセが強いと言われるホルモン鍋も、工場で処理されてすぐのものを食べていたので、独特の臭みを感じることはほとんどありませんでした。

子ども時代にハラミを食べた感想

先日、生ハラミやサガリの動画を撮影していたのですが‥‥‥

(動画挿入)

ご覧の通り、整形前のハラミは、あまりビジュアルが良い方ではありません。

その昔、幼少期にハラミを前にした感想は‥‥

「これきちゃないから嫌や」

「綺麗じゃない肉は、お父ちゃんやお母ちゃん、おばあちゃんに食べさすん嫌やから我慢して自分で食べる」

でした(笑)

我ながら、
鋭い目を持っているなあと思います。

また同時に、こんな風にも思っていました。

「お肉を切るおじちゃんによって、おいしさが変わるのは何で?」
「僕やったら、お父ちゃんやお母ちゃんにおいしいお肉を食べさせるのに!」と。

僕のルーツは食卓にある

「三つ子の魂百まで」

そんなことわざを借りるなら、恐らく僕のルーツは、幼少期の食卓にあるでしょう。

時間を共にした職人さん、
配達員さん、そして家族。

懐かしい思い出や、幼い頃に培った審美眼によって、今の僕が存在していると言っても過言ではありません。

そして今。

家族に食べさせたいと思うおいしい肉を。
幼い頃の自分が喜ぶ綺麗な肉を。

全てのお客様に届けたいと思っています。

基準はいつも、大切なみんなが口に出来る、自分も我慢しなくて良い肉。

今日僕が切る目の前の肉が、誰かの思い出の食事になるかもしれない。

そんな思いで、日々全力を尽くしています。

鬼滅の刃の伊之助の言葉を借りるなら、これこそ「ホワホワするひと時」なのでしょう(笑)

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは、みなさまの今日が、明日が、より豊かでおいしいものになりますように。

肉岡肉道でした。


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