見えないところにこそ、流儀は宿る。丸優が考える「清掃と衛生」【食べるエッセイvol.9】
最高の鮮度を持っておいしい肉を届けるために
ほどよい柔らかさと、凝縮された肉の旨味が味わえる「ローストビーフ」。
丸優の工場内にも、ローストビーフを焼く厨房があります。
素材のおいしさを引き出すためには、調理方法・焼き加減・保存方法など、さまざまな努力が必要なのですが、生鮮食材は「鮮度」が命。
今日のおいしさは、長くとも3〜4日後には失われてしまうのです。
とはいえ、最高の鮮度を持っておいしい肉を届けるのが私たちの使命。
今日は、みなさまに安心しておいしい肉を届けるために、丸優が常に心掛けている「清掃と衛生」についてお話しさせていただきます。
調理機材の状態が心構えを表す
「部屋の状態は、住んでいる人の心の状態を表す」とは、よく言いますよね。
洋服はシワだらけで散乱している……
カバンの中はグチャグチャ……
物がしっかり手入れされていない……
こんな状態では、いざ何かを使おうと思っても、すぐに見つからなかったり、せっかく見つかったとしても、使い物にならないことが多いでしょう。
見えないところにこそ、その人の本質が表れる。
実はこれ、仕事にも言えることなんです。
「おいしい肉を届けたい」その気持ちを強く持つスタッフほど、お客様から見えない部分こそ徹底して美しく保っています。
包丁を丁寧に研いだり、ガスレンジをピカピカに磨いたり……
調理機材の状態を見れば、スタッフの心構えが分かります。
ハム製造部の壁や柱はピカピカです。拭きあげるとか、洗うとか、そんな次元を超えて磨き抜かれているのです。
誰かに言われたのではなく、持ち場を担当するスタッフの心構えが、調理器具の美しさに現れているのでしょう。
“常に高次元において一定であること”
これこそが丸優が目指す「清掃と衛生」の流儀なのです。
包丁握って4ヶ月にも満たないスーパールーキー女子
こうした流儀を持って仕事に励んでいるのは、ベテランスタッフだけではありません。
僕は日頃からスタッフに「仕分け七分である」と口酸っぱく言い続けています。
丸優では、さまざまな肉を扱っています。
当然、肉の種類によってカットの方法もバラバラ。
「この企業さんに送るから、このサイズで」
「この種類の肉は、〇〇に切ろう」
など、新人スタッフは覚えることがいっぱい。
肉ごとに「え〜っと」と切り方を調べていると、時間はいくらあっても足りません。
そんな中、最近、ベテランスタッフも驚く活躍ぶりを見せているのが、入社4ヶ月のスーパールーキー女子Aさんでした。
ある日、僕が冷蔵庫の中身を確認しに厨房へ向かうと、前掛けをつけたまま「赤身とカレー肉が足りません!」と階段を駆け上がってくる彼女。
就業時間も終わりに近づいていたので、一体どうしたんだろうと思って尋ねると、なんと「翌日に切るお肉の段取りをしていた」と言うのです。
確かに、前日に切るお肉を準備しておけば、翌日迷いなく業務にあたることができます。
板場に立った時点で、作業の七割が終わったも同然。
まさに、「仕分け七分」!
彼女が迷いなくテキパキと仕事をこなす背景には、こうした見えない努力と、非の打ち所がない準備があったのです。
おそるべき、スーパールーキー女子!
僕はすっかり感動しました。
そうとなれば、代表として僕も負けてはいられません。
先日、みんなには内緒で、ローストビーフのガスレンジをさらにピッカピカに磨きあげ……「常にこのように保とう!」とさらにハイレベルな「清掃と衛生基準」を設けたのでした(笑)
当然スタッフもびっくり。
少々「え〜!?」という驚きの声もあがりましたが、
僕たちが目指すのは、
“常に高次元において一定であること”ですからね。終わりはありません(笑)
こうしたスタッフの日々の努力のおかげで、今日も丸優の厨房は美しく磨かれています。
見えないところにこそ、流儀は宿ると信じて。
それでは、今日はこの辺で。
みなさまの今日が、明日が、より豊かでおいしいものになりますように。肉岡肉道でした。
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